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アートメイクが受けられない人とは

消えにくいメイクとして、美容意識の高い方のみならず幅広い年齢層から人気のあるアートメイク。皆さんの中にも「気になっている」という方は多いのではないでしょうか。

アートメイクは年齢制限があるわけではありませんが、状況やコンディションによってはアートメイクが受けられないことがあります。

今回はアートメイクをする前に知っておきたい、「アートメイクが受けられない人」と「なぜ受けられないのか」という2点を解説します。アートメイクを安全に楽しむために、ぜひチェックしてください。

アートメイクが受けられない人


アートメイクはインク(色素)を肌に注入し、定着させることで楽しむメイク。水や汗で濡れても落ちず、自分の理想のメイクを中長期的に持たせられるメリットがあります。


このアートメイクは誰でも施術を受けられるわけではなく、状況によっては施術できないケースもあるのです。まずは、アートメイクが受けられない方を見ていきましょう。


・妊娠中や授乳中の方

妊娠中はホルモンバランスが急激に変化し、肌質が変わったりかぶれやすくなったりします。そのため、アートメイクで起こるダウンタイムの症状がひどくなったり、症状を抑えるための処方ができなかったりすることも。また、妊娠中は麻酔が使用できません。痛みを抑えることができない点も、気になるポイントでしょう。

以上の理由から妊娠中・授乳中の方は断るクリニックが多いです。ただ、出産後は十分にメイク時間が取れない、忙しくなるという理由で「今のうちにアートメイクしておきたい」というニーズは高まっています。

日本メディカルアートメイク協会では

①安定期であること

②かかりつけ医師の許可を得ていること

2点が満たされていれば、通常の施術も可能とガイドラインを設けています。


・皮膚疾患や重度のアトピー症状が出ている方

アートメイクは皮膚のごく浅いところに穴をあけ、インク(色素)を注入して完成させます。そのためケロイド体質の方やアトピー、皮膚疾患を持っている方は施術できません。


・金属アレルギーの方

アートメイクの色素には、微量ではありますが金属成分が含まれています。金属アレルギーの方でも反応しないこともありますが、体調やアレルギーの度合い次第では、アレルギー反応が出てしまうこともあるでしょう。

アートメイクを受ける前にパッチテストをし、問題がなければ施術可能です。事前のカウンセリングで相談しましょう。


・18歳以下の未成年の方

アートメイクには年齢制限がありませんが、アートメイクそのものは簡単に消せるものではありません。そのため、18歳以下の方が施術するためには保護者の同意が必要です。


・血液疾患や内科疾患のある方

大きなケガや糖尿病、心臓病などの治療中の方はアートメイクが受けられない可能性があります。治療中には病状を抑える薬や治療のために薬を飲んでいる方がほとんどですが、例えば血液をサラサラにする薬を服用している方は、出血が止まりづらいため、アートメイクに危険が伴います。

アートメイクで起こるダウンタイムの症状軽減のために処方薬が出されることもありますが、大きな疾患がある方だと飲み合わせも考慮しなくてはなりません。

ペースメーカーが入っている方や透析している方も同様で、施術中に万が一のことがあった時、対処が難しい場合はアートメイクが受けられないこととなっています。

クリニックによって対応は異なりますが、通院中であればアートメイクは避けて治療に専念することをおすすめします。



アイラインアートメイクが受けられない人

アイラインアートメイクは、まぶたにアートメイクする必要があるため白内障・緑内障などの眼病を患っている方には施術できません。


また、美容整形後にアートメイクを考えている方は多いのですが、こちらも


・まぶたの整形手術

・眼瞼下垂手術

・ボトックス注射

・ヒアルロン酸注入

・顔の脱毛など


などの施術後すぐには、アイラインアートメイクはできません。


まぶたの皮膚は特に薄い部分であり、術後はとても敏感になっており、アートメイクは施術で傷をつくってしまうため、目もとの状態が回復してから行いましょう。


どんな手術かにもよりますが、術後1~3カ月程度期間をあければアイラインアートメイクは可能です。


さらに、花粉症やアレルギーで目が腫れている方もクリニックによっては断られることも。少しでも不安があるなら、事前にアートメイクを受け持つ医師に相談して安心な状態で施術を受けるようにしましょう。


カウンセリングでよく確認を


今回ご紹介した以外にも、施術当日に体調不良だったり風邪を引いていたりすると、免疫力が落ちているため施術に向いていないと判断されることもあります。日焼けなどの肌コンディションが悪いときも、断られる可能性があるでしょう。

アートメイクを受けるときは、カウンセリングでNG事項をしっかり確認してください。「受けても大丈夫かな?」と不安を覚えたら、医師に相談のうえアートメイクを安全に楽しんでくださいね。



この記事を書いた人
アメディア編集部
アメディア編集部 AMEDIAR EDITORIAL Dep.
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