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日本初のアートメイクコンテスト開催! 第1回「ARTMAKE CONTESTS JAPAN2021」レポート(1/2)

「手入れが楽になった」「自分で描くよりキレイに整う」と、近年注目が集まっている医療アートメイク。有名芸能人が施術を受けたことをカムアウトするなど、美容に敏感な女性を中心に、受ける人も提供するクリニックの数も増えつつあります。その人気は今や男性にも波及し、男性専門のアートメイク提供院も続々誕生しています。

そのような流行の波を受け、医療アートメイク業界の普及と発展のため、医療アートメイクを提供するクリニックやスクールが中心となった学会も近年複数設立され、技術の向上とより安全な施術の提供を広めようと活動しています。

アートメイク黎明期という2021年に、一般社団法人 医療アートメイク学会、一般社団法人 日本メディカルタトゥー協会、医療アートメイクスクールBiotouch Japanの3団体が主催となって、アートメイクアーティストの技術を競うコンテスト「ARTMAKE CONTESTS JAPAN2021」が開催されました。

医療アートメイク業界の普及と発展のため、安全性の知識向上と技術向上をはかることを目的とし、業界を代表する技術者に栄誉が与えられる日本初のコンテストです。

このコンテストは、安全性の知識向上と技術向上をはかることを目的としたもので、技術や仕上がりはもちろんアーティストの衛生面や安全性への配慮なども採点され、総合的な観点から評価が下されます。

今回は記念すべき第1回目のコンテストとあって、アートメイク関係の来場者も約500名ほど参加し、技術大会には57名の方が会場で技を競い合いました。

審査を行うのは、東京皮膚科・形成外科の池田欣生総院長(一般社団法人 医療アートメイク学会 理事長)、一般社団法人 日本メディカルタトゥー協会の釜山美保代表理事、医療アートメイクスクール・Biotouch Japanの赤羽根優子学校など、日本のアートメイク界を牽引するそうそうたる12名の先生方です。

いよいよ本戦スタート! でもその前から審査は始まっていた?!

朝10時の会場は、アートメイクアーティストの方々と、それを応援する人々の熱気に包まれていました。それぞれの机には、施術を行う女性型のシリコンマネキンが置かれ、施術が行われるのを待っています。

最初に司会者から競技のルールについて説明が行われます。

競技は90分間で行われ、「眉」「アイライン」「リップ」などから好きなパーツを選んでアートメイクを行います。デザインやテクニックはもちろん、安心安全な施術を提供するための衛生面も審査の対象となっているため、コンテストに臨む際の服装(防護服やマスク、へアキャップなど)や、施術台に見立てた机上のセッティングもすでに審査されています。


上位入賞者は、眉の技術に優れた【ブローグランプリ】、リップの技術に優れた【リップグランプリ】、そして【総合グランプリ】の3名で、それぞれトロフィーと賞金が授与されます。

 

次に、審査員の先生方の紹介が行われました。

(向かって左より)

東京皮膚科・形成外科 総院長 池田欣生氏

一般社団法人日本メディカルタトゥー協会 代表理事 釜山美保氏

Biotouch Japan 学校長 赤羽根優子 氏

医療法人社団優恵会 銀座よしえクリニック 理事長 廣瀬嘉恵氏

株式会社Obii 代表取締役 大日方幸子氏

ヤナガワクリニック 院長 やながわ厚子 氏

(向かって左より)

渋谷の森クリニック 院長 森克哉氏

がん・感染症センター都立駒込病院 形成再建外科 冨田祥一 氏

バイオタッチメディカルクリニック 院長 百枝加奈子 氏

かなえデンタルクリニック 院長 倉岡香苗 氏

医療法人初音会 理事長 杉浦尚敬 氏

グロウクリニック渋谷院 院長 楠山法子 氏


審査員の紹介が済むと、いよいよ競技開始です。57名の競技者が、持てる技術を駆使して、得意のアートメイクを行います!

施術が始まると同時に、審査員の先生方が会場を回りながら、ひとり一人の施術の様子をうかがったり、デザインがどのように行われているかなどを確認していました。

審査前インタビュー

 医療法人社団 優恵会 

銀座よしえクリニック

廣瀬嘉恵 理事長

 

今は医療分野に入っているアートメイクは、安全性はもちろん、芸術性も評価される非常に面白い分野です。さらに、眉ひとつのデザインによって顔の印象が違ってくるため、ニーズも高い施術です。


そういった意味で、医療アートメイクをもっと普及したいとの思いから今回コンテストを開催されていると思います。参加者が技術をみんなで競い合って、切磋琢磨して良い成績を残して、そのことが普及に繋がればいいですね。


私自身も医者として20年ほど前からアートメイクに関わってきました。自分でも施術をするので分かりますが、お客様が喜んでいる顔を見ると嬉しい。非常に面白くて達成感があるんです。最近は、医療行為であると認識されて、導入するクリニックも増えてきたため、自分自信も頑張って技術を高めていかないと、ついていけなくなりそうだと思っています(笑)。


審査員としては、安全な操作を重要視しています。無菌とまでは言いませんが、清潔操作が出来ているかどうか。あとはデザインや技術がしっかりできているかで審査します。


皆さんが、頑張って良い成績出すのを楽しみに見ていきます。

 

 

株式会社Obii 代表取締役 

大日方幸子氏

 

私自信もアートメイクアーティストとして長いのですが、こういった一斉にアートメイクの技術者が集まる場というのが今までなかったので、色々な人の技術が見られることは、また頑張ろうって気持ちに繋がるので、とてもいい試みだと思っています。


審査は、やはり大事なところであるので、デザインを中心にしっかり見たいと思っています。描くだけでなく、修正が出来る力があるかも見たいですね。


前向きに練習することは技術力が上がることに繋がるので、アートメイクアーティストの方には色々な情報を駆使して、さまざまな情報に触れて欲しいですね。例えば、雑誌などで色んな眉を見るだけでも違うと思うんです。アートメイクを通じて人間的にも、大きくなれると思います。

その頃の別会場では、アートメイクに関する出展やセミナーが行われていました

今回の「ARTMAKE CONTESTS JAPAN2021」は、一般社団法人 日本顎顔面美容医療協会が主宰する「医療アートメイクカンファレンス」のイベントとして行われました。


「医療アートメイクカンファレンス」は、コンテストを行っているサブステージを含む3つのステージで、それぞれアートメイクに関するセミナーやデモンストレーションが行われ、展示ブースには医療アートメイクに関する器具や色素などを出展する企業が出展し、賑やかな雰囲気のなか、業界情報や最新トレンドが発信されています。

医療アートメイク学会のブース

日本メディカルタトゥー協会のブース

Biotouch Japanのブース

株式会社プラムスのブース

株式会社チームフォーチューンのブース

株式会社Obiiのブース

銀座よしえクリニックのブース

日本化粧品検定のブース

オリエンタルハーブスティースクール

私たち、AMEDIARも出展しました!


セミナーでは、医療アートメイクを取り巻く世界的な状勢や、世界のアートメイクの現状、乳がんの治療に当たる医師を招いての乳輪乳頭カモフラージュ技術の解説、歯科とアートメイクの融合、アイラインを安全に施術する方法の公開など、アートメイクアーティストにとって貴重な情報を得ることができます。

「世界におけるアートメイク市場について」


Biotouch Japanの母体である株式会社NMT Japanの土屋氏によるセミナー。世界のアートメイク市場と日本における医療アートメイク市場のこれからについて解説。医療に基づいたアートメイクの施術は世界でも日本と韓国のみであり、色素などの安全性について発信されていました。

「アートメイクアイラインを安全に施術するために」


トラブルが多数報告されているアイラインのアートメイクを、より安全に施術する方法を、かつむらアイプラストクリニックの勝村院長が解説。どこまで施術を行うのが良いかや、ご自身が実践している顕微鏡を使った施術などを紹介していました。


いよいよ90分間のコンテストが終了! 審査に移ります


90分間の施術を終え、参加者はマネキンを机の上に置いたまま、退席します。


このあと、マネキンは一室に集められて、審査員の先生方による厳しいチェックを受けます。


一体、どのアートメイクアーティストの方が表彰されるのでしょうか…?


後半は、審査結果と授賞式をレポートします。お楽しみに!


◇後編記事はこちら(https://amediar.jp/column/47)


この記事を書いた人
アメディア編集部
アメディア編集部 AMEDIAR EDITORIAL Dep.
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