ARTICLE コラム
42失敗したら消すことはできる? アートメイク除去について
20代の方から年配の方まで幅広い年代に人気のアートメイク。顔立ちがキレイに見えたり、メイクが便利になるなどのメリットが多く、興味はあるけれど、もし失敗したら消すことはできるのかが気になりますよね。
このコラムでは、“絶対に起きない”とは言い切れない、アートメイクの失敗とその対処法を解説します。
アートメイクとは
アートメイクは医療用の針で皮膚に穴をあけ、皮膚の浅い層にインク(色素)を注入する施術のことです。人気の部位は眉・アイライン・リップになります。
浅い部分とはいえ皮膚の内部に色素を入れることから、簡単に落ちなのがメリットにもデメリットにもなります。
そんなアートメイクは、日本国内の法律では“医療行為”にあたります。そのため、クリニック(医療機関)以外の「無許可」で経営している施設は「違法」という点も覚えておいてください。
知らずに違法サロンなどで施術を受けると、万が一トラブルがあった場合は、適切な医療処置が受けられません。
アートメイクを失敗したと感じるケース
アートメイクでもっとも人気がある部位は「眉」ですが、施術件数が多い分、失敗例も多く寄せられています。
代表的なケースを「色」と「形」に分けて紹介します。
・色の失敗
「(自分が思っていたより)色が濃かった」という声が目立ちます。また、施術後から徐々に色が抜けていき、変色してあざのような色味(紫〜黒)だけが残ってしまった例も。
・形の失敗
眉の形や太さは共有が難しい部分であり「太すぎる」「思っていた形と違う」「左右非対称になってしまった」などの声があります。形や太さは流行もあり、アートメイクアーティストとの細かな打ち合わせが必要な部分。技術者の感性やスキルにも個性や差がある分、どのアートメイクアーティストを選ぶのかも重要と言えるでしょう。
アートメイクの修正方法
アートメイクの仕上がりが気に入らず、どうしても除去したい場合は、以下のような方法で修正のための施術を受ける必要があります。
・レーザー除去
もっとも一般的な除去法です。
医療レーザー機器でアートメイクの部位にレーザーを照射し、色素を分解します。少ない回数で消すことができれば、肌への負担も最小限ですが、インクの色によってはレーザーが反応しにくいこともあります。
レーザーを何度も当てると皮膚の凸凹が出てきてしまい、次のアートメイクが入れにくくなるデメリットもあるため、そのような場合は別の方法を選択すると良いでしょう。
・除去剤の注入
アートメイクの手法と同じで、皮膚に針で穴をあけ、色素を入れた部位に除去剤を注入していきます。レーザーでは消しにくい赤系の色味も消すことができますが、肌へのダメージは大きいため、アフターケアを安心して任せられるクリニックを選びましょう。
・カモフラージュ
アートメイクを入れた部位に肌色のインクを別に注入して、失敗した部位の色を目立たなくさせる方法です。
他の修正方法で対応できない時に行う最終手段になります。
まとめ
たくさんのメリットがあるアートメイクですが、失敗した時のリスク、術後のダウンタイム、除去時の負担などもあるため、メリットとデメリットをご自身でしっかり把握し、納得したうえで受けることが大切です。
カウンセリング時には、施術を受ける前に疑問や不安が残らないよう、担当のアートメイクアーティスト(看護師)ときちんとコミュニケーションを取るようにしてください。イメージの相違は、自分が希望しているデザイン(色や形)の写真などを用意すると、イメージが伝わりやすくなりますよ。