ARTICLE コラム

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アートメイク施術後に気をつけること(生活編)

皮膚に医療用の針で穴を開けて色素(インク)を注入し、眉などを描くアートメイク。

安全に配慮して行われるとはいえ、皮膚を傷つける施術であるため、術後すぐには“ダウンタイム”と呼ばれる、傷ついた肌が回復するための時間を過ごすことになります。その間をどう過ごすかで、色素の定着や仕上がりに差が出てしまいます。

このコラムではダウンタイム中の肌の状態や、注意すべき点を紹介します。

ダウンタイムに現れる症状

アートメイク施術後2〜3日は、一般的に痛みや赤み、腫れなどの症状が出ます。


施術部位は極力触らない、刺激を与えないことが大切ですが、どうしても痛みや腫れが我慢できない場合は、タオルやガーゼなどを水で濡らして施術部位の近くを冷やすようにしてください。これだけでも、少し肌の状態が落ち着きます。


施術1~2週間後には、針で傷つけた部位が治癒する過程でカサブタができ、徐々に剥がれ落ちていきます。この時は、肌のかゆみがピークになりますが、ひっかくのはNG。もし無意識に、あるいは就寝時に、引っ掻いてしまいそうで心配な場合は、爪を短く切って寝る前に手袋をすると対策になりますよ。


長くかゆみが続く場合は、我慢をせずに施術を受けたクリニックに相談してみましょう。場合によってはかゆみ止めを処方してくれることもあります。


また、肌が乾燥すると肌の回復具合や仕上がりに影響が出るため、クリニックで処方されたワセリンなどを塗り、肌の保湿と保護を行ってください。



ダウンタイムの期間

個々の回復力や施術箇所にもよりますが、傷口の修復には1週間程度かかります。


その間にアートメイクの色素が濃く見えてしまう期間がありますが、これはカサブタが出来た影響で濃く見えているだけで、仕上がりには影響がありません。少し経つと元の色味に戻りますので安心してください。



ダウンタイム中に気をつけること

ダウンタイム中の注意点をまとめました。


①清潔にして触らない

術後の肌はとにかくデリケート。炎症や肌トラブルを避けるためにも、施術部位は清潔にして、できるだけ触らないようにしてください。


②メイクしない

ダウンタイムが終わるまでは、施術部位のメイクもNGです。

施術後はメイクをしなくても、完全なすっぴんという印象ではないので、ノーメイクでもあまり目立ちません。


③水で濡らさない

術後数日間は色素が流れすい状態になっているため、水・クレンジング剤・洗顔料などが施術部位につかないように注意してください。

メイク落としには、拭き取り用の化粧水を使用することをおすすめします。施術部位を避けながら顔をスッキリと拭えます。


④運動や入浴を控える

アートメイク後に汗をかいたり、代謝が上がるような行動をとってしまうと、色素が定着する前に流れ出てしまいます。

そのため施術後1週間は入浴や運動、サウナやエステ、ホットヨガなどは避けるようにしてください。お風呂は湯船につからず、シャワー浴で短く済ませるようにしましょう。


⑤紫外線を避ける

肌に紫外線が当たると、色素(インク)の変色や退色の原因になります。ダウンタイムは日中の外出を極力控え、どうしても外出しなければいけない時は、日傘やサングラス、マスクなどで施術部位を保護するようにしましょう。



まとめ

アートメイクの仕上がりは、ダウンタイムの過ごし方によって変わってきます。


肌を清潔に保ち、刺激を与えないことなどの他にも、炎症などを起こさないよう注意を守るようにしてください。


施術後にクリニックで渡される保湿剤(ワセリン)やかゆみ止めなどを活用して、ダウンタイムを乗り切りましょう。

この記事を書いた人
アメディア編集部
アメディア編集部 AMEDIAR EDITORIAL Dep.
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