アートメイクアーティスト（看護師）とは？

まずは、アートメイクアーティスト（看護師）について知っておきましょう。

◆アートメイクは医療行為

アートメイクというと、美容やおしゃれのひとつといったイメージが強く、「医療行為」であることを知らない方もいるかもしれません。

アートメイクの施術方法は、皮膚のごく浅いポイントに専用の機器を使って小さな穴をあけ、色素を注入します。端的に言うと肌にわざと傷を作って施術するものであるため、医療的な行為なのはよく分かりますよね。

医療行為を行うため、アートメイクアーティストになるには免許が必須です。

◆医師免許・看護師免許・准看護師免許のいずれかが必要

アートメイクをするには医師免許が必要です。これは医師法にも明記されていますが、アートメイククリニックや美容クリニックで働く従業員全員が医師免許を取得する必要はありません。

正確には「医師免許を持つ者の指導下でしかアートメイクはできない」ため、医師常駐のクリニックであれば、看護師資格のみ、あるいは准看護師資格のみでもアートメイクは行えます。

◆資格・技術だけでなく「センス」も必要

実際のアートメイクでは、単純に受けたオーダー通りに施術を進めるだけではありません。眉毛のアートメイクでは技術の他にデザインセンスが問われたり、リップのアートメイクでは人によって異なる肌の色に合わせた色味の提案が必要となったりするでしょう。

座学のみではこうしたデザインセンスは培われないため、ほとんどのアートメイクアーティストはスクールに通い、専門知識やセンスを磨きます。

アートメイクスクールとは？

アートメイクの基礎・基本から、患者に合わせた施術を提案する力、センスを学ぶためのアートメイクスクール。ここからは、アートメイクスクールとはどのようなところなのかを解説します。

◆アートメイクを始めたい看護師やアーティストのスキルアップの場

アートメイクスクールでは、

• アートメイクアーティストを目指す看護師
• すでに活躍しているアートメイクアーティスト
• アートメイクを導入したいクリニック

などが受講しています。アートメイクスクールでは基礎・基本はもちろん、スクールによってはスキルアップのための実技講習なども行っており、講師は現役のアートメイクアーティストであることがほとんどです。

◆アートメイクスクールで学べること

アートメイクスクールで学べることは主に3つに分けられます。

①専門知識

人の体や肌の構造や、アートメイクによって引き起こされるダウンタイム中の症状やその改善方法など、アートメイクに欠かせない専門知識を学びます。初めてアートメイクアーティストを目指す方向けの、基礎知識を学べるカリキュラムを用意するスクールは数多く存在しています。

②デザイン

リップラインや眉毛のラインをデザインする力。アートメイクスクールでは、デザイン力を高めることも可能です。スクールによっては、アートメイクの本場であるアメリカから講師を呼んだ講義や実習で、デザイン力をじかに学べるところもあります。

デザインは一度学ぶだけでは身に着くことではありません。現役のアートメイクアーティストがスキルアップのためにスクールに通うこともあります。

③実技

実際のアートメイク専用機器を使い、実習を行えるのもアートメイクスクールの特徴のひとつ。アートメイクの色素を注入する方法に「手彫り」がありますが、何度も繰り返し練習し、身に着けていきます。

実際にクリニックへの配属が決まったら、クリニックが用意する研修も受ける必要があります。

働きながらでもスクールに通える？

現在看護師免許をすでに持っており、アートメイクアーティスト（看護師）を目指す方の中には「仕事をしながらスクールに通わなければならない」ことも多いのではないでしょうか。

アートメイクスクールでは、通信講義や1日～1週間程度の集中講義で知識や技術を学べます。通う生徒の中には仕事の合間に講義を受ける方も大勢いるため、仕事をしながらでもアートメイクスクールに通うことは可能です。

アートメイクスクールで自分の可能性を広げてみよう

スクールによって、カリキュラムや得られる技術は異なります。アートメイクスクールを卒業後、どのようなアーティストを目指したいかによって選ぶようにしましょう。

自分に合ったアートメイクスクールを見つけて、将来の可能性を広げてみてくださいね。